自然災害が急増している昨今、パソコンの停電対策が意外に重要!

近年販売されているパソコンは、非常に高性能化していることから、普通にパソコンを利用している限りは、簡単にデータが消えてしまう…なんてことが起こらないようになっています。しかし、パソコンが機械である以上、何らかのトラブルによりデータが消えてしまう可能性をゼロにすることはできないのです。

例えば、ノートパソコンを使用中に落下させてしまう…、デスクで飲み物をこぼしてしまいパソコンが水濡れする…なんて可能性も考えられますし、日本国内で使うパソコンと考えれば、自然災害によるパソコンの被害も考慮しておかなければならないのです。
例えば、大きな地震で建物ごとパソコンがつぶれてしまう…なんて場合は致し方ないにしても、台風や大雨が増えた現在では、停電によるデータ消失の危険性が非常に高まっていると考えなければいけません。そこでこの記事では、重要データを扱う企業のパソコンにおいて、停電によってデータが消えてしまう…なんてことを防ぐための対策をご紹介していきます。

停電でパソコンのデータが消える?

近年の日本では、台風の大型化や大雨による水害などが増加しており、自然災害による停電被害のリスクは非常に高くなっています。そして、デスクトップパソコンの場合、停電によってパソコンへの電力供給が突然ストップしてしまい、作業中のデータが消えてしまう…なんて影響が考えられます。

もちろん、既に保存しているデータに関しては、停電が発生したからと言って、データ自体が失われてしまう…なんてことは考えにくいですよね。しかし、停電の恐ろしいところは、突然発生するということで、例えばハードディスクに何かを読み書きしている最中に停電が発生し、パソコンの電源が落ちてしまった場合、HDD側に物理的な破損が生じてしまい、結果としてHDD内の保存しているデータにアクセスできなくなる…なんて可能性はあるのです。

こういった場合には、HDDごと交換してしまえばパソコン自体は使えるようになりますが、OSや各種アプリケーションの設定など、意外に手間がかかってしまいます。何より、バックアップを取っていない重要データが保存されているHDDの場合は、データ復旧業者にデータの取り出しが可能か相談するしかなくなってしまうでしょう。

このように、さまざまな自然災害が頻発する日本では、いつ停電が発生してしまうか分からず、パソコン内のデータが停電によって失われてしまうリスクがあると考えなければいけません。

パソコンの停電対策はUPS(無停電電源装置)で!

それでは、停電によるパソコンのデータ損失を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?ノートパソコンの様なバッテリー搭載のものであれば、停電を恐れる必要はないのですが、デスクトップパソコンの場合、停電になると、突然電源が落ちてしまうことになりますよね。そうはいっても、大雨や台風の日はパソコンを使わない…なんて対策は取れませんし、困ったものです。

このようなバッテリーが搭載されていないデスクトップパソコンの停電対策では『UPS(無停電電源装置)』と呼ばれる装置を利用するのがオススメです。

パソコンにあまり詳しくない方であれば、耳にしたことがないかもしれませんが、UPSは、大容量のバッテリーを内蔵した機械で、パソコンなどに繋げておくと、停電などの電力供給トラブルが発生した場合、自動的にパソコンに電力を供給してくれるようになり、突然電源が落ちる…なんてことを防いでくれるのです。

UPSにパソコンをつないでおけば、停電が発生したとしても、しばらくの間はパソコンに電力が供給されることになるため、しばらくの間は作業を続けることができます。したがって、停電が発生したとしても、落ち着いてデータを保存し、正しい手順でパソコンをシャットダウンすることができるようになり、パソコン内に保存されたデータを守ることができるようになるわけです。

なお、一般的なUPSは複数の機器への電源供給が可能ですので、パソコンだけでなく、バックアップ用の外付けHDDなど、作業に使用する機械全てを守ることもできます。最近では、停電被害が増えてきたこともあり、多くの企業がUPSの導入を始めていますので、パソコンの使用頻度が高いわりにこういった設備の導入を行っていないという場合、導入を検討してみるのがオススメです。なお、UPSは接続が好ましくない機器も存在しますので、導入に関する疑問などがあればぜひ弊社にお問い合わせください。

UPS(無停電電源装置)の種類について

それでは最後に、UPSの種類についてもご紹介しておきます。停電からパソコンを守ってくれるUPSですが、いくつかの種類が存在していますので、代表的なタイプの特徴をご紹介しておきます。

常時商用給電方式

UPSの中でも最も一般的なのがこのタイプです。これに接続していた場合、通常時はバッテリーを介さずに商用電源から電力を供給し、停電が発生した時にバッテリーからの供給に自動的に切り替わるものです。

このタイプは、停電など、商用電源に何らかの異常が発生した際、それを感知してバッテリー電源への切り替えを行います。つまり、瞬間的な停電(瞬断)は発生しているのですが、パソコンは瞬断による影響を受けることがないため、万一の際にパソコンのデータを守るという目的であれば十分に機能します。
なお、UPSの中でも最も安価なタイプですので、導入しやすいのがうれしいポイントです。

常時インバータ給電方式

このタイプは、常時インバータ(直流を交流に変換する装置)経由で電力を供給します。このタイプのUPSは、上述した常時商用給電方式の様に、バッテリーに切り替える際の瞬断が起こらないというのが特徴です。通通常時は、商用電源からの電力をインバータとバッテリー両方に供給し、商用電源に何らかの問題が発生した場合、バッテリーに蓄えていた電力をインバーター経由で供給することになります。

常時インバータ給電方式のUPSは、高機能な分、価格が高くなりますので、その点は注意しましょう。パソコンに関しては、上記の通り、瞬断の影響は受けませんので、パソコンのみを接続する場合は、オーバースペックになるでしょう。しかし、瞬断による影響を受ける可能性がある機械も接続するという場合は、こちらのタイプがオススメです。

ラインインタラクティブ方式

最後は、ラインインタラクティブ方式です。このタイプは、通常時は商用電源からそのまま電力を供給し、停電などが発生した場合は、バッテリーからの電力供給に切り替えるという方式です、これだけを見れば、常時商用給電方式と同じと考えてしまいますよね。
しかし、ラインインタラクティブ方式は、電圧を変動させるトランス(変圧器)も備えており、停電による電圧変動が起きた時でも、出力電圧を一定に保つことができるという点が特徴なのです。瞬断に関しても、常時商用給電方式よりも時間が短、より安定した電力供給ができるようになるということがメリットと言われています。ただし、常時インバーター給電方式ほどではないのですが、価格が少し割高になってしまいますので、パソコンのみに使用するのであればあまりオススメではありません。

まとめ

今回は、パソコンのデータを停電被害から守るための方法についてご紹介してきました。停電によるデータ消失に関しては、基本的に保存していなかったデータが作業途中でなくなってしまう…というのがメインです。そのため、あらかじめ保存していたデータは失われる可能性が低いということから、停電対策を無視してしまっている企業は少なくないのです。しかし、上述したように、停電がHDDに読み書きを行っている最中に起きた…などとなると、HDDに物理的な障害が起きてしまい、パソコン内のデータ全てにアクセスできなくなる…なんてリスクも存在するのです。

もちろん、相当運が悪い状況ですので、そうそう起きるような事態ではないのでしょうが、データが失われてしまうリスクがある事には間違いありません。したがって、大切なデータを守るためには、こういった機器の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、パソコンは、落雷被害にも非常に弱い機器で、コンセントに差しているだけでパソコンが壊れてしまう…なんて事例は非常に多いです。そして、UPSの中には、『雷サージ機能付き』のものもあり、停電と落雷両方に備えられるようになります。日本は、自然災害が非常に多いですし、落雷を伴う大雨も増えていますので、データの消失を防ぐには必須の機器だと言えるのではないでしょうか。