自社サーバーを導入するメリットはどこにあるのか?

今回は、自社サーバーの導入をご検討中の企業様に向けて、実際に導入した場合にどのようなメリットが得られるのかについて解説していきたいと思います。

サーバーと聞くと、インターネット上にホームページを公開するためのモノ、はたまたメール用のサーバーとして利用するモノといった程度の認識で、今の時代、レンタルサーバーでもそれなりの容量があるし、自社サーバーまでは必要ないと考える企業様が多いです。

特に、中小企業や個人事業の方であれば、導入時にかかるコスト面が非常に大きなデメリットになってしまうことから、レンタルサーバーのメリット面だけを見るようにして「うちの規模ならレンタルサーバーで十分だ!」と自己暗示をかけているようなケースも多いです。
そこでこの記事では、皆さんがあまり理解していない、自社サーバーを導入することによって得られるメリット面について解説していきます。

自社サーバー導入前後の違いについて

それでは、自社サーバーを導入することで得られるメリットについて、より分かりやすくするため、「導入前後で何が変わるのか?」をいくつかのポイントに分けて確認していきたいと思います。

①「拡張性」と「自由度」

今の時代、ホスティングサービスやレンタルサーバーは格安で利用できるようになっていますし、サーバー管理などの手間もなく災害時のリスクまで削減できると、非常に手軽で便利なサービスとして人気になっています。ただ、サーバー業界でもコスト削減合戦が進んでいることから、低価格で画一的なサービスが主流になってきており、低コストで利用できる反面、拡張性や自由度が芳しくない…という問題が指摘されています。
自社サーバーは、この拡張性や自由度の高さが非常に大きなメリットで、自社の業態や用途に合わせて思いのまま設定できる点が非常に大きなメリットになっています。

■自社サーバー導入前
中小企業や個人事業であれば、レンタルサーバーなどを利用しているケースがほとんどです。しかし、多くの場合、これらのサービスは数多くの制限があるのです。レンタルサーバーは、一台のサーバー機を他のユーザーと共有することになるので、その弊害として各種制限が入ってしまい、本来はセキュリティ上も勧められるものではありません。
具体的には、サーバーを活用するためのソフトウェアのインストールは不可能なケースが多い、大きなファイルやウェブサイトを利用するような利便性が高いサービスは、サーバー機への負荷が高くなることから利用できないなどの制限が良く見受けられます。そのため、これらのサービスは、単なるメール用のサーバーや、小規模なwebサイト公開を目的とするケースでは、費用対効果が高いと考えられるのですが、負荷が高い本格的なシステムになると、明らかに力不足になってしまいます。

■自社サーバー導入後
自社サーバーを導入する場合、用途に適したサーバー機を導入するわけですので、ハードウェア的な制限は事実上ないと考えても問題ありません。例えば、事業を運営している中で、ユーザーや取り扱うデータが増えていけば、ハードディスクやメモリー、CPUといったハードウェアを交換または追加すれば良いだけで、安定したサービスを供給し続けることが可能です。
他にも、動画専用サイトなど、負荷の高いwebサイトの運用も問題なくできますし、ユーザーに有益なサービスを提供する際もサーバー機の問題で機能を削減する…なんてこともなくなります。

このように、自社サーバーを導入しておけば、ビジネスの拡大を考えた時の障害を事前に排除しておくことが可能です。ビジネスを拡大する時にサーバーの関係で、「あれも」「これも」出来ないとなれば、タイムスケジュールが狂ってしまい、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまう結果になるかもしれません。

②社内の作業効率向上

今どきのオフィスであれば、社内のPCを社内LANで繋げてネットワークを組んでいると思います。しかし、ネットワークから必要なファイルを探し当てるのは、結構大変な作業で、ネットワークにつながるPCが増えるほど、その苦労も大きくなっていきます。これが、自社サーバーを中心としたネットワークにしておけば、作業に必要なファイルをすぐに探し出すことができるようになり、劇的に作業効率が改善すると言われています。さらに、セキュリティ面も向上するというメリットもあります。

■自社サーバー導入前
自社サーバーを導入していない場合、ファイルは個別のパソコンに保存されています。何らかのデータが必要になった場合、そのデータを所有している人にお願いして、メディアやメール、チャットなどでやり取りするといった感じになっているのではないでしょうか。さらに、見ることしか許されないような重要データなどがある場合、独立したパソコン同士で共有することが困難になり、多数の人間が自分のパソコンにアクセスする…と言った感じになります。このような使い方は、セキュリティ上、とても安全とは言えないですよね。つまり、サーバーが無い場合、作業効率も安全性も低くなってしまう訳です。

■自社サーバー導入後
自社サーバーを導入すれば、それをファイル共有サーバーとして機能させることも可能です。作業に使用するデータは一か所に保存されていることから、「あのファイルは誰が持っていたのかな?」と言った感じに、データの所有者を探す手間もなくなります。さらに、データへのアクセス権限などを設定しておけば、「閲覧だけ許可する」「ダウンロードも許可する」など、データの重要度によって取り扱いをまとめて制限できます。つまり、データのセキュリティも非常に向上するわけです。

③セキュリティリスクを軽減

ホスティングサービスやレンタルサーバーは、セキュリティーの高さを売りにしているケースも多いですし、安全だと考えている方が多いです。実際に、これらのサービスは、意外にセキュリティホールが多いということはあまり知られていません。そもそも、こういったサービスは、サーバー機を多くのユーザーが共有したり、ネット回線を共有するわけですので、セキュリティホールが多くなるのは当然のことなのです。実際に、大手レンタルサーバーが攻撃された…と言うようなプレスリリースはそれなりに頻繁にありますよね。
このようなセキュリティ上のリスクは、サービスを提供している側が何とかするだろうと安易に考えていれば、将来的に大きなペナルティを支払わせられるはめになるかもですよ。

■自社サーバー導入前
意外と認識していない方が多いのですが、ホスティングサービスやレンタルサーバーはセキュリティの穴が多くなってしまいます。そもそも、会社の重要なデータを外部で保存したり、その重要データが入っているサーバー機を他の人と共有するわけですので、当然と言えば当然なのです。ホスティングサービスやレンタルサーバーと言うものは、「多人数でサーバー機とネット回線を共有する」と言うことが大前提ですので、決してセキュリティは高くないと理解してください。分かりやすく言えば、あなたが仕事で使っているパソコンを他の従業員だけでなく、他社の誰かが利用するといった感じでもあるのです。

■自社サーバー導入後
自社サーバーを導入した場合、内部情報の取り扱いは、社内LANで行うことになるので、社外への情報流出の危険は大きく減ります。また、サーバー機に関しても、他人と共有するようなことはありませんし、安心して重要データなどのデータベースとして利用することができます。
自社サーバーであれば、サーバー管理者がきちんと判明しているという点も非常に大きく、社内の重要データの管理を「誰が行っているのか?」と言うことが分かっているのは、とても重要な事項だと考えましょう。

まとめ

今回は、自社サーバーを導入することによって得られるメリットについて解説してきました。レンタルサーバー事業が当たり前になっている現在では、中小企業や個人事業主が、わざわざ自社サーバーを導入するのが費用対効果が合わない…と言われるようになっています。実際に、自社サーバーは、導入するだけでもそれなりに高額なコストがかかってしまいますし、そのサーバーの維持管理費もかかり、災害時の故障リスクなどを考えると、レンタルサーバーの方が良いよなと考えてしまうのは致し方ない事だと思います。

ただ、この記事でご紹介したように、レンタルサーバーサービスなどは、あくまで『安価にサーバー領域が使用できるようになるサービスであり』、その事業の特徴を考えてみると、本来企業が使うのは少し躊躇するような物でもあるのです。レンタルサーバーは、小規模のwebサイトの運用などに使う場合は、不便に感じることはないと思いますが、少し複雑なサービスの運用や、社内の業務効率化を考えた時には、「こんなこともできないのか…」と困ってしまうことも多いと思いますよ。

現在、業務効率化や生産性向上、セキュリティリスクの低減を考えて、自社サーバーの導入をご検討中であれば、お気軽に弊社までお問い合わせください。