ウィルス対策ソフトを選ぶときのポイントをご紹介します。

近年では、パソコンを普通に使用しているだけで、パソコン内に保存している個人情報が盗まれてしまうリスクが存在します。もちろん、どのパソコンでも、「ファイアウォール」など、セキュリティ対策はきちんと施されているのですが、実は、現在のサイバー攻撃は、こういったデフォルトのセキュリティ対策だけでは完全に防ぐことはできません。

したがって、パソコンを購入する時には、ウイルス対策ソフトについて必ずアナウンスされることになり、ほとんどの場合、最初の数カ月間は無料でウイルス対策ソフトが利用できるようになっています。ただ、Windowsパソコンの場合、「windows defender」と呼ばれるセキュリティソフトが導入されていることから、Windows10(もしくはWindows11)はウイルス対策ソフトが不要と言った情報を見かける機会が多くなっているように思えます。

それでは、こういったWindowsパソコンならウイルス対策は不要と言った情報は本当のことなのでしょうか?この記事では、ウイルス対策ソフトに関する素朴な疑問と、実際に対策ソフトを購入しようと思った時の選び方について解説します。

ウイルス対策ソフトって本当に必要?

パソコンを購入する時には、必ずウイルス対策ソフトの体験版が付属されていますよね。しかし、多くの方は「本当にウイルス対策ソフトはお金をかけてまで購入すべきなのか?」という点に疑問を持つようです。

結論から言っておきますが、さまざまなウイルスが登場している現在、ウイルス対策ソフトなしにインターネットを利用していると、いつウイルスに感染してもおかしくないと考えておかないといけません。万一ウイルス感染してしまうと、PC内の個人情報が盗まれたり、大切なデータが失われたりしますので、そういったことを防ぎたいのであれば、「ウイルス対策ソフトは必須」と考えるべきです。特に、さまざまな重要データを保存している企業のパソコンなどになると、ウイルス対策ソフトなしと言うのは考えられないと思ってください。

そもそもコンピューターウイルスと言うものは、悪意を持った人間によって、意図的に作成されている不正なプログラムで、パソコン利用者が誤ってファイルを起動したりすると、パソコンが感染してしまいます。そうすると、パソコン内部に保存されている個人情報やクレジットカード情報、その他のサービスのID・パスワードなどが流出してしまい、金銭的な問題に発展してしまうケースが多いです。
他にも、パソコン内に保存しているデータを書き換えてしまい、データを人質に金銭を要求してくるといった事例も増えています。

こういったコンピューターウイルスによる被害は年々増加していると言われており、「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」によると、2021年に寄せられたウイルス等検出数は132万2,725個にものぼるとされているのです。こういったウイルスによる攻撃が、いつ自分の身に起こるのか分かったものではありませんし、被害の可能性を少なくするためには、ウイルス対策ソフトを入れておくのがオススメです。

ウイルス対策ソフトを選ぶときのポイント

それでは、実際にウイルス対策ソフトを導入すると決めた場合、どのソフトにすれば良いのか、数あるウイルス対策ソフトの中で最も自分に適切な製品を選ぶためのポイントについてご紹介しておきましょう。ウイルス対策ソフトは、無名なものも含めるのかなりの数が存在しています。そして、ソフトによって能力や費用が違ってくるので、自分が必要とするものをきちんと選ばなければならないと考えてください。

ポイント① 性能と第三者機関の評価

ウイルス対策ソフトを選ぶとき、まず確認しておきたいのがソフトの性能と第三者機関がそのソフトをどのように評価しているのかと言うポイントです。

ちなみに、ウイルス対策ソフトの『性能』については、ソフトの最大の目的である「ウイルスの検出力」を確認しなければいけません。そして、ウイルス対策ソフトの検出力について、以下の3つの評価機関が有名です。

  • ・AV-Comparatives
  • ・AV-TEST
  • ・SE Labs

上記のような評価機関に関しては、定期的にウイルス対策ソフトのテストを実施していますので、ウイルス対策ソフトを選ぶときには、最新の評価を確認しておきましょう。なお、こういった評価機関が公表している検出率に関しては、0.1%程度のわずかな差だとしても、実際に検出可能なウイルス数はかなりの格差が出てしまいます。

ウイルス対策ソフトを選ぶときは、こういった評価機関が公表している性能と、実際の利用者の口コミなどをもとに、性能を予想し選ぶのが大切です。

ポイント② 動作環境について

ウイルス対策ソフトを選ぶときには、対応OS(Windows・Mac)などの動作環境を確認することも重要です。

ウイルス対策ソフトの中には、「Windowsのみ対応」「Macのみ対応」など、どちらか一方のOSのみしか対応しないものもあります。そのため、デザイン会社など、WindowsパソコンとMacパソコン両方にインストールしたいというケースでは困ってしまうことになるのです。

なお、最近ではタブレットにも対応するものが登場していますので、そういったデバイスも使用するのかよく検討してから購入する製品を決めましょう。

ポイント③ 動作の軽さ

これは、パソコンの使用感に関係してくるので意外に重要です。ウイルス対策ソフトの中には、動作が重くて、パソコンの操作にまで悪影響を与えてしまうようなものがあるのです。したがって、購入前に、動作が軽いソフトなのかはきちんと確認しておきましょう。

一般的なウイルス対策ソフトは、デバイスの電源がONになっている限り、常に稼働しています。そのため、ソフトそのものの動作が重い場合、パソコンの動作全体が重くなってしまい、本業に支障が生じてしまうことになるのです。
特に注意しておきたいのは、購入してからそれなりの期間使用している、古くなったパソコンにウイルス対策ソフトを入れる場合です。この場合、パソコンそのもののスペック的な問題もあり、ウイルス対策ソフトを入れることで、劇的に動作が重たくなってしまうケースがあるのです。スペック的にそこまで高くないパソコンを使用している場合は、出来るだけ動作が軽いソフトを選ぶのがオススメです。

※最近は、クラウド上でスキャンを行う製品などが登場していますので、こういったタイプならデバイスの負荷をかなり軽減できます。

ポイント④ 価格の確認

ウイルス対策ソフトを選ぶときには、当然価格も重要です。ただし、単純に「価格の安さ」が重要になるのではなく、利用期間やインストール可能台数などを含めて、バランス的に価格があっているのかを確認するのが大切です。

そもそも、ウイルス対策ソフトには、無料で使用できるタイプもありますので、あなたがウイルス対策ソフトを必要とする理由から、「無料のものでも構わないのか?」を考えてみましょう。無料のウイルスソフトのデメリットは、広告などが表示されるようになるので、動作が重くなる可能性がある事や、基本的に導入後のサポートなどもしてくれないという点です。

有料版に関しても、製品ごとにコストや性能のバランスなどを比較して、最も納得できるものを選ぶと良いでしょう。

ポイント⑤ 付属機能の確認

ウイルス対策ソフトは、「ウイルスの検出さえしてくれればよい」と考える方もいますが、実は、いろいろと便利な付属機能が搭載されているソフトもあるのです。

例えば、「ファイアウォール」「フィルタリング」「スパムチェック」と言った機能が搭載されているものがあり、これらをうまく組み合わせることで、より効率的にセキュリティリスクを減らすことが可能です。また、お子様がいるご家庭であれば、子供に見せたくないアダルトサイトなどをブロックしてくれるような機能がありますので、非常に喜ばれます。

こういった、ウイルス検出以外の付属機能についてもきちんと確認して、自分が必要とする機能を持っているソフトを選ぶと良いでしょう。

まとめ

今回は、パソコンなどにウイルス対策ソフトを導入しようと思った時、自分のパソコンに最適な対策ソフトを選ぶためのポイントについて解説してきました。

近年では、本当に多くのウイルス対策ソフトが登場していますので、いざ自分のパソコンでウイルス対策を検討した時には、どのソフトを購入すれば良いのか迷ってしまう方が多いです。正直な話、有名どころの対策ソフトを購入しておけば、大きな失敗はしないと思います。ただ、それでも対応可能なOSやデバイスを確認しておかないと、インストールできないものがあって困ってしまう…なんて可能性があります。

今の時代、業務に使用するPCであれば、防御しすぎるなんてことはないはずですので、ウイルス対策ソフトは必須と考えておきましょう。