突然のRAID崩壊…なぜRAID崩壊が起こるのか、その原因を知っておきましょう!

目次
RAID崩壊で考えられることについて
そもそもRAIDと言うものは、複数台のHDDを1台のHDDとみなして運用することができる技術のことを指しています。そして、一般的にHDDの寿命というものは、4~5年程度と言われていますので、そもそもが消耗品と考えておかなければならないものなのです。要は、RAIDは「いつか必ず壊れる物」という認識を持っておくことがとても大切だということです。 RAIDが消耗品と言う認識ができた場合、日常使いの中でどういった点に注意しなければならないのかもイメージできるようになるのではないでしょうか。例えば、ホコリやたばこの煙など、微細な粒子でもHDDを傷つけてしまうことがありますし、これらが原因で異常熱が発生し故障が引き起こされる…なんて可能性も否定できません。 実際に、猛暑日などはRAID機器の故障リスクが高いと言われており、年々夏の暑さが深刻化している日本では、RAIDの障害リスクが高くなっていると言えるのです。 以下に、いくつかのRAID構成において、RAID崩壊で考えられる事例をご紹介しておきます。RAID0で考えられること
まずはスクレイピングなどと呼ばれるRAID0についてです。RAID崩壊の原因は、HDD故障が最も多いため、まずは物理的な故障が発生していないか確認してみましょう。何らかの問題が発生している場合。LEDアラートなどが表示されますので、まずはこれをチェックしましょう。RAID1で考えられること
RAID1は、LinkStationやLANDISKなどを利用して、小規模や中規模稼働が非常に多いのが現状です。この場合は、滅多なことが無い限り、データまで失うことはないだろうと考える方が多いのですが、以下のような場合は「そもそもデータを取り出すことができなくなる…」と言うことがあるので注意しましょう。- ☑ RAID1を制御するシステムの異常
- ☑ 躯体側に不測のエラーが…
- ☑ 経年劣化による故障
RAID5で考えられること
RAID5は、保存しているはずのフォルダやファイル、HDDへのアクセスができない…なんて場合は、RAID崩壊が起こっていると判断しましょう。RAID崩壊している場合、ドライブランプの点灯や点滅、サーバー機器のディスプレイなどで、状態を知らせる機能などがあるはずですので、まずはそこをチェックしてみましょう。RAID崩壊を引き起こす原因とは?
それでは次に、RAID崩壊を引き起こしてしまう危険があるいくつかの原因についてご紹介しておきましょう。中には、「こんなものが危険なの?」と言うものもありますので、しっかり知識として持っておくのがオススメです。ホコリ
まずはホコリです。ホコリが躯体内に入ると、発熱で基盤が焼き付いてしまう…など物理的な障害を引き起こしてしまう危険があります。「たかがホコリ。そこら中にあるでしょ!」など、簡単に考えてしまう人が多いのですが、精密機械にとってホコリは大敵ですのであまり軽く考えない方が良いです。その証拠に、堅牢なサーバールームなどは、「しっかりと防塵対策をしている!」と言うことを謳っていることも多いのです。熱(熱暴走)
RAID崩壊を防ぐためには、熱対策も非常に重要です。パソコンなどでも、冷却ファンが故障すると本体にまで影響することは皆さんもご存知でしょう。これと同じく、しっかりと冷却装置が働くことが大切なのです。非常に単純ですが、冷却ファン周りの掃除を小まめにしてあげるということは、とても効果があります。人的ミス
意外に見逃せないのが、人の手によるうっかりミスでRAID崩壊を招いてしまう…というパターンです。例えば、管理画面から誤ってRAIDレベルを異なるものに変更してしまった…HDDを誤って初期化してしまった…などと言ったケースは珍しくありません。 このような人為的ミスによるRAID崩壊は非常に多いので注意しましょう。データの復旧が可能かどうかは、症状によって異なりますので、まずは調査からスタートします。RAID崩壊時にやってはいけないこと
