HDDの故障は突然やってくる!HDDの故障の前兆を見逃さないようにしよう!

現在では、仕事でもプライベートでも使用頻度が非常に高くなってきたパソコン。毎日のように使用する機械ですが、Windows、MacなどのOSに関係なく非常に困ってしまうトラブルが「ハードディスクが壊れた!?」「動かなくなったハードディスクのデータを救出したい!」と言ったものです。

HDDのトラブルに関しては、ある日突然データにアクセスしなくなる…、青い画面が表示され何もできなくなる…など、いきなり大切なデータが失われてしまうことが多く、非常に困ってしまう問題の代表と言えます。そこでこの記事では、HDDにトラブルが生じた場合の対処法や、未然にHDDのトラブルを防ぐための方法についてご紹介します。

HDDのトラブルについて

大切なデータにアクセスできなくなった…、パソコンが動かない…など、HDDは突然故障してしまうものですが、その原因は以下の2つに大別することができます。

  • 論理障害
    HDD内には、どこにどのデータを保管するのかを管理する「ファイルシステム」と呼ばれるものがあります。そして、これが壊れてしまうことで、機器が正常に動作できず保存しているデータが見られなくなってしまうといった症状を論理傷害と言います。なお、誤ってデータを削除してしまうといったものの論理傷害の一つです。
  • 物理障害
    物理障害は、HDD本体への振動や衝撃、熱暴走に過電圧、突発的な停電など、何らかの理由でHDD内の部品が破損してしまうことによるハードウェアの故障を指します。経年劣化によってHDDが壊れてしまうことも、物理障害に該当します。HDDは、精密機械ですので、起動している時に衝撃を加えたり、磁力のある物を近づけたり、強制終了してしまうなどと言った行為で、駆動している部品が壊れたり、磁気情報が破損したりすることがあるので注意してください。

HDDが故障した場合で、どちらが原因なのかによって適切な対処法などは異なります。したがって、それぞれの原因についてもう少し詳しくご紹介しておきます。

HDDの論理障害と対処法

論理傷害は、磁気ディスク内のデータ構成などが破損することを指します。例えば、PCをシャットダウンせずにコンセントを抜く、外付け機器を正しい手順で取り外していないなんて行為でも起こり得ます。

論理傷害の主な症状としては、パソコンを起動させた場合に「フォーマットして下さい」と言ったメッセージが表示されるといった感じです。なお、このフォーマットについては、保存していたデータに関係なく、ファイルシステムを作り直す行為で、実行してしまうとデータを救出できなくなってしまうので注意です。あくまでも、機器の機能を回復させるための手段と考えておきましょう。

他には、パーテーションを認識しないといった症状が出る場合もあります。パーテーションは、、HDDを任意の大きさに分割した領域のことで、特定のパーテーションを認識しなくなる…と言った症状が出た場合、パーテーションを管理するファイルシステムが壊れていると考えられます。

論理傷害は他にも、OSが起動を繰り返す、保存したデータが消える、ウイルスなどによりファイル名が変わるなどと言った症状があります。ウィルス感染の場合、書き換えられたデータを救出できない…なんてことも多いので、感染しない対策が最も重要になります。

HDDの物理障害と対処法

次は物理障害についてです。こちらは「故障らしい故障」といえるもので、衝撃を与えてしまって、HDD内の部品が壊れてしまった…など、HDDが物理的に破損してしまった状態を指します。

HDDが動いている時に耳を澄ませていただければ、何かが動いている音が聞こえていると思います。実は、HDDというのは、データを保管しているディスクが高速で回転して磁気ヘッドがデータにアクセスするという仕様になっており、モノが動くわけですので、故障リスクを無くすことはできないわけです。例えば、磁気ヘッドが何らかの理由で損傷してしまうと、それだけでデータを読み取ることができなくなります。ちなみに、この状態であれば、データに何の問題もないのですが、この状態で無理に動かし続けると、ディスク面にも傷が入ってしまうことになり、より一層問題を深刻化させてしまう恐れがあります。

この他にも、電源アダプタを挿して過電流印加で電子部品破損を引き起こしてHDDが動かなくなる…なんてこともあります。なお、物理障害は「部品が破損しているのだから分解して交換すれば直る」と考えてしまう人がいますが、素人が分解などをしてしまうと、致命傷になるので絶対に分解などはしないようにしてください。

HDDの故障は前兆がある!

HDDは「突然故障するものでとても困る…」と考えている方がいますが、故障前に前兆となる症状が現れる場合もあります。ノートパソコンなどを持ち運んでいる際に、落下させてしまう…といった突発的な故障もありますが、そのような重大な原因が無い場合、以下のような順に問題が深刻化すると考えてください。

  • ・PCの起動やデータへのアクセスが遅く感じるようになった
  • ・エラー表示が頻発する、OSの起動に失敗することが増える、再起動を繰り返す
  • ・パソコンから異音や異臭がする、BIOSで認識しない

上記のような症状が現れた場合、HDDに何らかの障害が起きている可能性が高いです。HDDからの異音は、ヘッドなどが異常接触している…なんて可能性もありますので、放置しておけば物理障害を引き起こしてしまう恐れがあります。PCを使用中に上記のような異変を感じた場合、シャットダウンをして専門業者に点検してもらいましょう。なお、データの重要度が高ければ、データ復旧業者に相談し、データのバックアップもとってもらうと良いでしょう。

HDDが故障したらどうなる?

HDDが故障してしまった場合、パソコン内に保存していたデータが失われてしまうかも…と困ってしまいますよね。しかし、クラッシュしたHDDや故障してしまったHDDでも、中のデータだけは復旧させることができるかもしれません。

例えば、論理傷害の場合であれば、HDD自体が損傷しているわけではないので、ディスク内の壊れたファイルシステムを正しく修正する事ができれば、データが復旧できる可能性は高いです。注意が必要なのは、HDDの物理障害の場合で、軽微な読み取りエラーなどであれば、復旧できる可能性が高いのですが、HDD内のディスクや読み取り用のヘッドが壊れているなどと言った故障の場合、専門的な知識および技能がないと、復旧は難しいです。物理障害の場合、故障が深刻化する前に専門業者に依頼することがオススメです。
上述したHDDの故障の前兆を見落とし、重度の物理障害に発展してしまうと、データの復旧確率はどんどん下がっていってしまいます。最悪の場合、どれだけお金をかけてもデータの復旧を断られてしまう…という状況になります。

なお、HDDが故障した場合、データの復旧が重要であれば、メーカーなどによる修理サービスには相談しないようにしましょう。パソコンの修理サービスというものは、基本的に「パソコンの機能を回復させる」ことが目的で、HDDの故障などは新しいHDDに交換するという対応になります。つまり、もともと使っていたHDD内のデータなど関係なく、新しいものに交換するだけですので、データはなくなります。
データの重要度が高ければ、データ復旧業者に依頼するのがオススメです。

まとめ

今回は、パソコンのトラブルとして非常に多い、HDDの故障についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、HDDの不具合にも種類が存在しており、何が原因で故障しているのかによって対処法が変わってきます。特に最近では、HDDの論理傷害を正常に戻すといったフリーソフトなども登場しており、HDDの不調を感じた時にこういったものに頼ってみるという方も多いです。ただし、注意が必要なのは、論理傷害の場合でも、それが起きた原因はさまざまですので、どのような不具合も一発で直してくれるようなフリーソフトはありません。それどころか、フリーソフトによる復旧を試みた結果、より症状が悪化してしまう…なんてことも多いですし、最悪の場合、ウィルスに感染させるために用意されているなんて恐ろしいことも考えられるのです。

HDDの不具合原因の特定や修理に関しては、専門業者でも非常に難易度が高いものですので、安易に自分で対応しようなどと考えない方が良いですよ。特に、保存されているデータを絶対に取り戻したいというのであれば、自分では何もせずに、弊社のような専門業者にすぐに連絡しましょう。