パソコン修理

パソコン修理とデータ復旧について。作業を依頼するために押さえておきたい基礎知識

今回は、日常的に使用しているパソコンについて、万一パソコンが故障した場合に、間違った対処をしなくて済むようにおさえておきたい基礎知識をご紹介していきます。

このサイト内でも何度かご紹介していますが、パソコンの修理業者とテータ復旧業者は全く別物だということをご存知でしょうか?パソコンに何らかの不具合が生じた場合、近くの修理業者に相談すれば良いと考えている方が多いと思うのですが、実は何も考えずに修理に出してしまうと、保存していたデータが失われてしまう結果になるかもしれません。要は、修理に出した後は、購入した時の状態に戻り、思い出の写真や仕事に使用するデータも全て消えている状態で帰ってきてしまう恐れがあるのです。この場合、修理業者に「なんてことしてくれるんだ!」と苦情を言いたくなるかもしれませんが、パソコンの修理業者は「パソコンの動作をもとに戻すこと」が仕事ですので、苦情など受け付けてもらうことはできません。

要は、データ復旧とパソコン修理というのは、提供しているサービスが全く異なるので、得られる結果も大きな違いがあるということです。したがって、どのような症状が出ていて、それをどうしたいのかによって依頼すべき業者が異なるということなのです。この記事では、業者選びに迷った時に参考にしてほしい業者ごとの違いをご紹介しておきます。

パソコン修理とデータ復旧業者それぞれの特徴

それではまず、パソコン修理業者とデータ復旧業者について、それぞれの業者がどのようなサービスに対応しているのかを解説していきましょう。なお、ここでご紹介する特徴については、それぞれのサービスを専門としているケースです。中には、弊社のように、修理とデータ復旧両方に対応できるような場合もありますし、業者によって微妙にサービス範囲が異なることもあるので、完全に下で紹介するような区分けになっているわけではありません。

パソコン修理業者の特徴

まずはパソコンの修理業者の特徴からです。これは皆さんがイメージしている通り、故障したパソコンを修理してくれる業者のことを指しています。
パソコンを落下させてしまった…などの物理的な損傷による故障から、システム不具合による故障など、パソコンのあらゆるトラブルの対応が可能です。簡単に言うと、故障で正常に動作しなくなったパソコンを部品交換などによって正常に使えるようにするのがパソコン修理業者です。基本的な以下のような対応が可能です。

  • ・パーツの交換などによってパソコンの動作回復に対応
  • ・ハードウェア・ソフトウェアによる不具合の対応
  • ・ハードディスクの論理障害による破損対応
  • ・データや設定のバックアップ対応

データ復旧業者の特徴

次は、データ復旧業者の特徴です。データ復旧業者は、破損したHDDやSSD、USBやSDカードなど、壊れた記憶媒体からデータを抽出するサービスを提供する業者となります。
HDDなどは、使っているうちに徐々に劣化が進行してしまうもので、突然故障してデータにアクセスできなくなってしまうなんてことがあります。また、パソコンを使用している時に、誤って必要なデータを削除してしまうなんてケースも珍しくないですよね。データ復旧業者は、こういった時に、記憶媒体から消失したデータを抽出してくれるのです。
ただし、あくまでも目的が「データの抽出」で、破損した記憶媒体の修理などには対応していません。したがって、データの取り出しのためにパソコン自体を分解してしまい、二度と使用できなくなるなんてことも普通にあります。データ復旧業者が対応可能なのは、以下のようなサービスです。

  • ・保存されたデータの救出や復旧に対応
  • ・破損した記憶媒体からもデータの復旧に対応
  • ・ハードディスクの物理障害による破損も対応

上記のように、基本的に『データの復旧・抽出』に特化しており、データ復旧後の機器の動作回復などは考えていません。

パソコン修理業者とデータ復旧業者は、大まかに分けると「パソコンの動作を正常に戻したい」のなら修理に、「保存されているデータが大切」ならデータ復旧業者にと言った感じで考えてください。

サービス内容ごとの対応について

それではもう少しわかりやすいように、データ復旧業者とパソコン修理業者について、サービス内容ごとの対処について解説しておきます。以下のポイントを押さえておけば、「どこに依頼すれば良いのだろう?」と迷った時に判断できるようになると思います。

マザーボードの交換

マザーボードの交換については、両者以下のような対処になります。

  • ■データ復旧業者
    マザーボードの交換に限らず、データ復旧業者はパソコンパーツの交換は基本的に対応していません。
  • ■パソコン修理業者
    パソコン修理業者であれば、マザーボードの交換はもちろん、修理対応もしています。修理に必要なパーツは実費ですが、どのようなパーツの交換も対応してくれます。

OSやドライバの更新

OSやドライバの更新を外注したい場合、以下のような対応になります。

  • ■データ復旧業者
    論理傷害によるデータ復旧であれば、作業の一つとしてOSやドライバの更新を行うことはあります。しかし、データ復旧は基本的に復旧後のOSの起動は保証していません。
  • ■パソコン修理業者
    修理に必要であれば、OSやドライバの更新を行います。最新の更新プログラムのダウンロードなども行ってくれ、修理後にパソコンがきちんと起動するのかも確認してもらえます。

データ復旧

予想がつくと思いますが、両者の対応の違いは以下のようになります。

  • ■データ復旧業者
    さまざまな記憶媒体のデータ復旧に対応しています。基本的に、故障したメディアからデータを抽出し、新しいメディアにファイルを移して返却するという流れになります。データ抽出後のメディアに関しては、修理などせず故障したまま返却するのが一般的です。
  • ■パソコン修理業者
    業者によっては対応してくれる場合がありますが、重度のデータ復旧は、修理業者がデータ復旧業者に外注する形になります。つまり、作業費が高額になるだけで、データ復旧をパソコン修理業者に依頼するメリットはありません。

データ取出し

これは、バックアップ目的などのデータ取り出しです

  • ■データ復旧業者
    バックアップ目的のデータ取り出しは、正常なパソコンからデータと取り出すだけの作業になります。基本的に時間をかければ誰でもできる作業ですので、多くのデータ復旧業者はこのサービスは取り扱っていません。
  • ■パソコン修理業者
    パソコン修理業者であれば、データの取り出しを行ってくれます。データバックアップやデータ移行などが目的の場合、移行先のメディアを一緒に渡せば、その機器に移してくれます。

HDDの修理や交換

HDDが破損した場合、データ復旧のついでに修理や交換も依頼したいと考えることでしょう。しかし、以下のような対応になる場合がほとんどです。

  • ■データ復旧業者
    データ復旧のために、一時的にHDDを修理することもあるのですが、あくまでもデータの復旧が目的で修理は二の次です。データ復旧後には、元の故障したパーツに戻してパソコンを返却するのが一般的です。また、データ復旧の中で、HDDの修理や交換を行ったとしても、動作確認や動作の補償などは何もしてくれません。あくまでもデータ復旧の中での一工程です。なお、HDDの交換のみ、修理のみは受け付けていない業者がほとんどです。
  • ■パソコン修理業者
    パソコン修理業者であれば、HDDの修理も交換も何の問題もなく対応してくれるでしょう。ただし、論理傷害による修理を受け付けていない場合、HDD内部の故障には対応してくれないと考えましょう。

まとめ

今回は、パソコンの修理業者とデータ復旧業者の違いについてご紹介してきました。こう見ると、同じような業者と考えられがちなこの二つの業者ですが、全く異なるサービス内容になっているのが分かりますね。

例えば、パソコンの不具合が生じた場合、その不具合原因がHDDになると、何も考えずに修理業者に依頼すると、HDDを交換して「パソコンが正常に動くようにする」という対処になります。この場合、もともと使っていたHDDは廃棄になってしまうので、どれだけ大切なデータが保存していたとしてもデータを取り戻すことはできないわけです。

パソコンに何らかの問題が生じた際、まず最初に「パソコンを直したいのか、データが大切なのかを考えよう!」と言われるのは、これが原因で、データを優先する場合は修理業者ではなくデータ復旧業者に相談しなければいけないのです。
なお、最近では、弊社のようにパソコンの諸問題を総合的に受け付けている業者も増加しています。簡単に言うと、データ復旧の場合でも、お客様の要望があれば、データを抽出した後にパソコンの修理を完了させてから返すといた感じです。どちらも大切という場合は、弊社のような会社の相談するようにしましょう。

サポート 馬渕

パソコン修理、データ復旧を10年以上させていただいております。
3000件以上の訪問実績があり、様々な法人様のオフィス環境改善に努めてまいりました。お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください!