データ復旧のプロでも「こりゃまいったな…」と苦戦してしまう症状をご紹介します!

今回は、近年その存在感がどんどん増しているデータ復旧業者でも、作業に苦戦してしまうような記憶媒体の症状をご紹介していきます。

現在では、仕事やプライベートでも当たり前のようにパソコンを使うようになっています。普段はパソコンを使用しないという方でも、スマーフォンやデジカメなど、記憶媒体を利用する機器に今まで生きてきて触れたことすらない…なんて人は皆無だと言えるような時代になっています。
そして、日常的にパソコンを使用する現在では、会社に出勤してパソコンの電源ボタンを押しても昨日まで使用できていたパソコンが何の応答もしなくなった…なんて事態に陥ってしまうことが珍しくありませんよね。実際に、普段使用しているパソコンが突然動かなくなったり、外付けHDDを認識しなくなって困った…なんて経験がある人が多いのではないでしょうか?

こういった時に非常に頼りになるのがデータ復旧業者で、データ復旧業者は専用の機械を使って認識しなくなった記憶媒体からデータを引き出してくれるのです。しかし、いくらデータ復旧のプロだとは言え、「この症状はちょっと厳しいな…」「データは復旧できないな…」なんてことも考えられます。今回は、このようなデータ復旧のプロでも、作業に苦戦してしまう代表的な症状をご紹介していきます。

データ復旧に苦戦する悲惨な症状

それでは、データ復旧業者でも「これは厳しいな…」となってしまう記憶媒体の症状をいくつかご紹介していきましょう。なお、以下でご紹介するような状態だとしても絶対にデータ復旧が不可能というわけではないので、業者に相談してみましょう。

①上書き保存

まずは、凡ミスで起こるデータ復旧事例です。これは、何らかの作業中に、重要なデータを「名前を付けて保存」せずに「上書き保存」してしまい、残しておきたかったデータが全てなくなってしまった…と言うケースです。
このケースでは、ファイルをまだ閉じてない状態で相談すれば、「元に戻す」機能でデータを取り戻すことも可能なのですが、上書き保存して、ファイルも閉じてしまっていた場合、元の状態のデータを復旧させることはほぼ不可能だと考えてください。上書き保存によるミスは、ありがちなミスですので皆さんも注意しましょう。

②データを「完全に削除」してしまう

Macパソコンでは、ゴミ箱の中身を削除する時、「完全に削除する」という項目があります。そして、本来は残しておかなければならないデータをゴミ箱に入れて、この操作をしてしまった…と言うパターンです。

このケースでは、「完全に削除」してしまった後、何の操作もせずにデータ復旧業者に相談すれば高確率でデータの復旧ができるでしょう。しかし、何とかしようと自分でいろいろと操作をする方がいるのですが、操作すればするほど、データ復旧の確率が下がっていってしまいます。これは、何らかの作業をするということは、その作業により生じたデータが、削除したデータをドンドン上書きしていってしまうからです。

どのような事例でも同じなのですが、パソコンの上級者で、データ復旧に関する知識があるという人以外は、データをミスで失ってしまった時、何の操作もせずにデータ復旧業者に連絡し、その指示に従うのが最も復旧率が高いと考えてください。ちなみに、インターネットの接続も切っておいてください。パソコンは、自動的にアップデートされるようなソフトがたくさん入っていますので、インターネットにつないでおくだけで大量の情報が上書きされてしまいます。

③HDDからいつもと違う音が聞こえる

外付けHDDなどに多い症状ですが、持ち運びの際に、衝撃を与えてしまったのか、パソコンにつないでデータを移そうと思ったら、いつもと異なる音が聞こえる…なんて経験はありませんか?HDDからカタカタという異音が聞こえる場合、HDD内の磁気ヘッドの不良やモーターの不具合、基盤破損の可能性が高いです。

そして最も恐ろしいのが、異音に気付いている場合でも、データにアクセスできるのであれば、「まぁ使えるからいいか!」と問題を放置してしまう方がいる点です。このような対処をしてしまうと、磁気ヘッドの接触が原因で内部が傷ついてしまい、データが損失してしまうことになります。HDD内部の傷によるデータの損失は、プロのデータ復旧業者でも作業が非常に困難で、データの復旧が不可能になってしまうことが多いです。
HDDから異音が聞こえた場合、すぐに使用をやめて、プロに確認してもらうのがオススメです。

④HDDから異臭がする

一般の方にとっては非常に珍しい症状なのですが、パソコンを自分で組み立てするといった方であれば考えられます。要は、自分でパソコンを組む際に、どこか間違ってつないでしまい、内部でショートなどが起きたり、電源部の異常や高温、湿気が要因となり、HDDが焦げて異臭がする…となっているケースです。異臭を無視してそのまま使い続けた場合、データが破損してしまう可能性が高いです。

このケースでも、異臭を感じたら、速やかにパソコンの電源を落とし、専門家に相談すると良いでしょう。接続可能な状況であれば、修理業者やデータ復旧業者がデータの保全を行ってくれます。

⑤火災によるパソコンの故障

最後は、住宅火災などでパソコンが全焼してしまった…と言うケースです。記憶媒体が全焼してしまう…と言うケースは非常に稀なのですが、過去に復旧業者に全焼した機器が持ち込まれ、データ復旧ができたという事例があるそうです。

弊社ではまだ全焼した機器の復旧事例はありませんが、このような状況でも、復旧できる可能性があるようですので、もしもの事故が起きた時には、諦めずに業者に相談してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、データ復旧業者でも「これは復旧が難しいかな…」と作業に苦戦してしまう症状についてご紹介してきました。この記事を見ればわかるように、データ復旧の妨げとなるのは、パソコンの使用者自身が、何とか自分でデータを取り戻そうと作業を行う行為で、これを行えば行うほど、データの復旧率は下がっていっていると考えてください。

このような状況は「データ復旧はとても高額な費用がかかる」という噂があることから、何とか自分で対処しようとしているのだと思います。しかし、何もせずに相談していただいた場合、数千円~数万円程度で復旧できるようなケースの方が多く、データ復旧で何十万円もの費用がかかるのは、お客様があれこれと作業をしてしまい、復旧を困難にしてしまっているのが原因とも考えられるのです。

データ復旧は、PCの詳しい知識が必要ですし、専用の機器やソフトなどが必要になるので、安価に作業を終わらせたいのであれば、何もせずに業者に相談するようにしましょう。