データ復旧

パソコンのデータが消えた!データ復元にかかる時間について解説します

日常的にパソコンを利用する方であれば、気付かないうちに大切なデータが見当たらなくなってしまった…なんて経験をしたことがあるのではないでしょうか?パソコンに保存しているデータは、簡単に削除する事が出来ますし、誤ってデータを削除してしまい、それに気づいていない…なんてことも珍しくありません。そして、必要になった時、パソコン内でデータを探してみたものの、跡形もなくなっているなんてことになり、困ってしまう訳ですね。

それでは、こういったパソコンが故障したわけでもなく、必要なデータが見当たらなくなってしまった時にはどういった対処ができるのでしょうか?最終手段としては、専門のデータ復旧業者に依頼するしかないのでしょうが、それまでに自分で対処できることはないかと考えてしまうものですよね。

そこでこの記事では、うっかりパソコン上から大切なデータが消えてしまった…と言う時に、皆さんにもできるデータ復元方法とそれにかかる時間をご紹介します。

「システム復元」と「データ復元」について

パソコンに何らかの問題が生じて、復元を必要とする場合「システム復元」と「データ復元」と呼ばれる二つの手段があります。皆さんも、この2つの手段について、耳にしたことはあると思いますが、実はそれぞれがどういった行為なのかを理解していない方も意外に多いです。そこでます、「システム復元」と「データ復元」がどういったものなのかを簡単にご紹介しておきます。

  • システム復元について
    まずシステム復元ですが、これはWindowsの機能で、あらかじめ復元ポイントを作っておき、Windowsのシステムをその状態まで戻すことを指しています。主に、パソコンが正常に起動しなくなったなどの障害が発生した時に、正常に動いていた状態に戻すことが目的になります。パソコンが正常に動作しなくなったのには何らかの原因があるわけですので、その原因が生じる前に戻すわけです。
  • データ復元について
    一方、データ復元は、何らかの理由で消えてしまったデータを元に戻す(取り戻す)ことを指しています。人為的ミスでうっかり消去してしまった時や、HDDなど記憶媒体の故障でデータが失われた時、必要なデータを取り戻すための行為がデータ復元です。

こう見ると、「システム復元」と「データ復元」は、全く異なる目的を持つ機能だという事がわかりますね。中には、システム復元もデータを取り戻すための手段と考えている方もいるのですが、コチラはあくまでもシステムにのみ影響を及ぼすもので、ワードやエクセルなどで作成した書類や失ってしまった画像データなどに影響を与えることはありません。つまり、データ消失をした時に、そのデータを取り戻す目的で、Windowsのシステムを復元ポイントまで戻しても、誤って消してしまったデータが復旧されるわけではありません。

システム復元を行う時の手順とかかる時間

それではここからは、実際にパソコントラブルを解消するために行うシステム復元やデータ復元を行う時の手順とかかる時間をご紹介していきます。まずはシステム復元です。
システム復元については、いくつかの注意点があります。まず一つ目は、「復元ポイント」を事前に作成しておかなければ、復元することはできません。また、復元ポイントがあったとしても、HDDやSSDなどについて、128GB以上の空き容量が必要だということや、ノートPCでシステム復元を行う場合、途中でバッテリー切れにならないよう、コンセントにつないでおく必要があるなどです。

システム復元の手順は以下のような感じです・

  • ①PC画面の左下にあるタスクバーの検索ボックスに、「システムの復元」と入力すれば、「復元ポイントの作成」と言うメニューが表示されるのでクリック
  • ②システムのプロパティウィンドウが開くので真ん中ぐらいにある「システムの復元」ボタンをクリック
  • ③「次へ」のボタンをクリックすると「復元ポイント」が表示されます。
  • ④「別の復元ポイントを選択」をクリックしてチェックを入れた後、「次へ」ボタンをクリックしてください
  • ⑤復元ポイントを選択し、「影響を受けるプログラムの検出」ボタンをクリックします
  • ⑥復元によって削除・復元されるプログラムとドライバーが確認できます。確認後「閉じる」ボタンをクリック
  • ⑦復元ポイントを選択し、「次へ」ボタンをクリック
  • ⑧復元ポイントの詳細が表示されるので、確認した後「完了」ボタンをクリック
  • ⑨確認する画面が表示されるので、よければ「はい」ボタンをクリック

システムの復元については、復元ポイントさえ作っておけば、ユーザー様が複雑な作業を行う必要もなく、手順通りに進めるだけで完了します。ただ、手順⑥で確認した削除・復元されるプログラムとドライバーについては、システム復元完了後に必要に応じてインストールしなおさなければいけません。ただ、インストールしたプログラムなどがPCの不調の原因かもしれませんので、その辺りは注意しましょう。
ちなみに、システム復元を行ったとしても、正常なパソコンの動作が取り戻せない場合は、専門業者に相談するしかないでしょう。

システム復元にかかる時間については、「復元ポイント」をどこに設定しているのかによって全く異なるので注意しましょう。例えば、つい最近、復元ポイントを作っていたなど、近い状態に戻すのであれば、1時間もかからず完了することがあります。しかし、復元ポイントを作成して1年以上経過しているなど、かなり昔の状態にまで戻すとなると、システム復元に1日以上かかってしまうこともあるのです。ちなみに、システム復元に時間がかかってしまう場合、途中で障害が発生してデッドロック状態で復元が止まってしまうことも珍しくありません。この場合は、HDDのランプが点灯していないのを確認し強制終了をかけましょう。その後、専門業者に相談する必要があります。

データ復元を行う時の手順とかかる時間

次はデータ復元の手順とかかる時間です。なお、コチラは「パソコンのデータが消えた!」となった場合の対処法です。

データ復元を行う場合、「自分で対処をする」と言う方法と「専門のデータ復旧業者に依頼する」という二つの方法があります。自分で行う場合は、Windowsのファイル履歴機能を用いたり、市販(フリーダウンロード)のデータ復旧ソフトを利用するなどと言う方法があります。ちなみに、自分でデータ復元する場合は、コストをあまりかけずに行えるという点がメリットですが、失敗してしまうと大切なデータの復元確率が下がってしまうことになります。

自分でデータ復元する

まずは、自分でデータ復元に試みる場合から簡単にご紹介しておきます。なお、データ復元に関しては、復元作業を行えば行うほど症状が悪化してしまうと考えてください。したがって「一回で必ず復旧できる!」という自信が無い限りは自分で対処することはオススメできない…と言うのが大前提です。

まず、自分でデータ復元を行う手法には、Windowsの機能である『ファイル履歴機能』が有名です。これは、一定時間ごとにバックアップを取っておき、その中から必要なファイルを復元できるという機能になります。あらかじめバックアップを取っておかなければ利用できない点は注意してください。この機能の使い方は以下の手順です。

  • ①左下にあるロゴボタンをクリックし、「Windowsシステムツール」を選択してください。そして「コントロールパネル」をクリックします
  • ②「ファイル履歴でファイルのバックアップ コピーを保存」を左クリック
  • ③左メニューにある、「個人用ファイルの復元」をクリックしてください
  • ④バックアップしてあるデータ一覧が表示されるので、一覧の中から必要なファイルがあったと思われる日付にさかのぼり、表示された復元したいファイルかフォルダをクリックしてください
  • ⑤緑色のボタンをクリックすれば復元が開始されます。

この手法は、バックアップを取っていなければ採用できません。復旧したいデータがバックアップにないという場合は、市販されているもしくはフリーダウンロードできる復旧ソフトを利用することになります。ソフトの利用方法に関しては、それぞれの取り扱い説明書を読んで、それに従ってください。なお、復旧ソフトをダウンロードする場合、復旧対象であるHDDなどに直接インストールをしてはいけません。復旧したいHDDにソフトをインストールしてしまうと、復旧ソフトのデータが上書きされてしまうことになるので、データ復旧がより困難になります。

こういった手法による復旧時間は、復旧対象パソコンのスペックや、復旧したいデータ量に依存してしまうので何とも言えません。

専門業者にデータ復旧を依頼する

最後は、データ復旧の専門業者に作業を依頼するという手段です。この手法は、お金がかかってしまう…と言う点が大きなデメリットとみなされがちですが、プロによる作業になるわけですので、誤った操作により復旧をより困難にしてしまうリスクなどもなく、適切な診断により復旧確率を高めてくれ、安全にデータを取り出すことができる点が最大のメリットです。

したがって、「どうしても取り戻したいデータ」と言う場合は、変に自分で作業をして復旧確率を下げるのではなく、最初から専門業者に依頼するのがオススメです。現在では、ネット検索で「データ復旧」と検索すれば、いろいろな企業のサイトが表示されますので、信用が出来そうな業者に問い合わせすると良いでしょう。SNSなどの口コミ情報などを確認しておけば、悪質な詐欺業者に引っかかる確率を下げることができます。

復旧にかかる時間に関しては、個人で行うのと同様、パソコンのスペックや復旧したいデータ量などに依存します。その他にも、障害の程度によっても異なるので、一概に「〇時間で復旧できる」とは言えません。例えば、軽度障害と診断される場合、数時間から1日程度でも復旧できるケースがありますし、その逆に記憶媒体の分解まで必要な重度障害の場合は、1~2週間程度かかってしまうこともざらにあります。復旧作業を依頼する前に、この辺りのことを質問すれば、正確な診断内容と作業内容、復旧にかかる時間などを提示してくれます。

まとめ

今回は、パソコントラブルの中でも非常に困ってしまう「データが消えてしまった…」と言うケースについて、どのような対処法があり、実際にどういった手順で対処すればよいのかをご紹介してきました。

Windowsパソコン利用者にある勘違いとして、『システム復元』機能により失ったデータまで取り戻せるというものがあります。この機能は「パソコンを巻き戻してくれる」と言うイメージがあることから、データが確実に存在した復元ポイントまで巻き戻せば、「データがある状態のパソコンに戻せる」と考えてしまう方が多いのだと思います。しかし、これは間違った認識で、システム復元は、あくまでも「復元ポイントまでシステムを戻す」と言う機能で、データなどに影響を与えることはないのです。それどころか、システム復元によりデータ復旧をより困難にする未来しかありませんので、「データを復旧したい!」と言う目的であれば、絶対にシステム復元はしてはいけません。

なお、データの復旧に関しても、自分で作業を行う方法と専門業者に依頼するという2つの選択肢があります。多くの方は、「データ復旧は高い!」と言うイメージから、自分で対処しようと考えるのですが、実は、データ復旧費用が高くなるのは、皆さんが作業をしてより状況を悪化させた状態で依頼してくるからと言うのが大きな要因になります。つまり、まだ症状が軽症の状態で依頼していただければ、安価にデータ復旧が可能だった…と言うケースも珍しくないのです。データ復旧が可能かどうか、いくらぐらいかかるのかと言った初期診断については、弊社を含めて無料で行える会社が多いので、まずは何もせずに専門業者に状態を見てもらうのがオススメです。

サポート 馬渕

パソコン修理、データ復旧を10年以上させていただいております。
3000件以上の訪問実績があり、様々な法人様のオフィス環境改善に努めてまいりました。お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください!