SSDのデータトラブルはHDDよりも深刻?SSDに保存されたデータを守るための基礎知識

今回は、パソコン業界でそのシェアをドンドン伸ばしていっているSSDについて、「実はSSD搭載パソコンの方がデータトラブル時に困ってしまう…」と言う情報について解説していきます。

SSDが登場し始めたころは、HDDと比較すると、データの読み書きが非常に高速だというメリットがあるものの、容量単価が圧倒的に高額だという致命的なデメリットが存在していたことから、パソコン用の記憶媒体としては使用しにくいという声も多かったです。しかしここ数年、SSDの価格が落ちてきたことから、SSDが搭載されたパソコンの出荷台数が年々増加していると言われています。さらに、外付け用の記憶媒体としても、外付けSSDの方がコンパクトになりますので、多少高くてもHDDではなくSSDを選択するという方が多くなっています。

このように、現在では、パソコンの記憶媒体やバックアップ用の機器としてSSDが人気になっているのですが、SSDについてもHDD同様に故障によるデータトラブルの可能性があり、さらにデータトラブルが起きた時には、HDD以上のリスクになるということを認識していない方が非常に多いです。そこでこの記事では、SSDに保存するデータを守るため、皆さんがおさえておきたい基礎知識をご紹介します。

SSDに起きるデータトラブルの原因

それではまず、SSDのデータトラブルについて、何が原因でデータトラブルが発生するのかについて解説していきましょう。SSDは、HDDと異なり、動作する部品が無いことから、故障の心配が少ないと考えられています。しかし、「動作する部品が無い=故障しない」と言うわけではなく、さまざまな要因でデータトラブルを引き起こしてしまう機器だと考えてください。ここでは、SSDのデータトラブルの原因をいくつかご紹介しておきます。

①論理傷害

SSDのデータトラブルに関しては、この論理傷害が原因となっているケースが多いと考えてください。SSDは、複数のフラッシュメモリが付属されていて、一つのデータでも細かく分解され、別々の場所に保存され、使用する時に一つにして読み出すといった仕組みになっています。そのため、分割されたデータの一つに不具合が生じてしまうと、そのデータ全てが取り出せなくなるなんてことになるのです。SSDの論理傷害は、保存されているデータそのものが破損してしまうことで発生します。

他にも、誤ってSSDをフォーマットしてしまう、必要なデータをうっかり削除してしまうなどの誤操作もデータトラブルの原因ですね。

②物理傷害

SSDは、HDDと異なり、物理的に動作する部分が無いことから、物理障害は発生しないと考えている方が多いです。しかし、その認識は間違っています。SSDに限りませんが、どのような記憶媒体だとしても、物理障害によるデータトラブルの可能性はなくなりません。例えば、パソコンや外付けの記憶媒体を高い位置から落としてしまう…、飲み物をこぼしてしまう…などと言ったことは普通に考えられます。

またSSD特有の障害としては、「書き込み回数の上限を超える」と言うことで、SSDそのものが寿命を迎えてしまうというケースも考えられます。SSDは、フラッシュメモリを用いてデータの読み書きを行うという仕様になっていますので、書き込み回数に上限ができてしまうのです。なお、この書き込み回数の上限については、日常の一般的な使用方法の場合、HDDなどよりも長期間使用できる程度の寿命があるとされています。

③ファームウェアの障害

SSDのデータトラブルは、SSDそのものには何の不具合も生じていなくても、SSDの動作を制御するソフトウェアに障害が起きてしまうことで、データの読み書きができなくなってしまう…なんてケースがあります。これがファームウェアの障害と呼ばれるものです。
ファームウェアに障害が発生すると、容量の誤認識が生じたり、突然エラーメッセージが表示され正常に動作しなくなったり、さまざまな不具合が起きてしまいます。

SSDはデータ復旧が難しい

上述のように、動作する部分が無いことから、HDDなどと比較すれば、データの安全度が高くなると考えられがちなSSDも、普通にデータを失ってしまうようなトラブルの可能性は存在しているのです。そして、SSDの恐ろしいところは、データトラブルが発生してしまうと、HDDなどと比較してデータ復旧が難しいと言われている点です。

SSDのデータ復旧が難しいと言われる理由は、上述したように、一つのデータを複数のフラッシュメモリにバラバラに保存しているというのが大きいです。HDDの場合、芋づる式にデータをサルベージできるのですが、SSDは複数のフラッシュメモリから慎重にデータを取り出していく必要があるので、非常に高い技術が必要になるのです。そのため、SSDのデータが読めなくなった場合、「基本的にデータ復旧は厳しいと考えるべき」などと言われるわけです。

さらに、SSDのデータ復旧を難しくしているのが、ファームウェアやシステムエリアの情報の種類や内容について、現時点ではSSDに規格化された取り決めなどが存在しないという問題がある点です。現状、SSDを製造するメーカーは100社以上存在するのですが、それぞれの企業が独自のルールを持って製造を行っています。さらに、同じメーカーの製品でも、型番や製造時期が異なるとファームウェアやシステムエリアの情報に差が出てしまうということも当たり前のようにおきます。そのため、データ復旧業者がSSDに関する復旧症例や経験を蓄積していくことがまだできていないというのも大きな理由になっています。

SSDのデータ復旧方法とは?

それでは最後に、SSDのデータ復旧方法についても簡単に解説しておきましょう。上述したように、SSDでデータトラブルが発生した場合、HDDなどと比較すると、データ復旧の難易度は非常に高くなってしまいます。ただ、SSDは「絶対にデータ復旧できない!」と言うわけではありませんので、ここでは代表的な対応をご紹介しておきましょう。

①データ復旧ソフトを利用する

一つ目は、市販のデータ復旧ソフトを利用するという方法です。この方法は、誤ってSSDをフォーマットしてしまった…、必要なデータを削除してしまった…など、人為的な操作ミスによるデータトラブルに有効です。なお、SSDの記憶容量確保のためにデータを自動削除する「Trim」を有効化している場合、この方法では復旧が困難なケースが多いです。
また、物理的な障害やファームウェアに障害が起きたことでデータトラブルが生じている場合、データ復旧ソフトでのデータ復旧は難しいと考えてください。データ復旧ソフトには、無料でダウンロードできる物もあるのですが、ソフトによってはデータが復旧できたように見えて、完全な状態までを取り戻すことができない粗悪品もあるので注意しましょう。

②データ復旧会社を利用する

SSDのデータトラブルについて、確実にデータを取り戻したいと思うのであれば、コストはかかってしまうもののデータ復旧の専門業者に依頼すべきでしょう。なお近年では、SSDのデータ復旧に特化するような企業も登場しています。
ただ注意が必要なのは、SSDのデータ復旧に関しては、優良な専門業者に依頼したとしても、その復旧率は7~8割程度だと言われていますので、専門業者に依頼しても復旧できないこともあると想定しておくべきです。悪質な業者の中には、最初からデータの復旧は不可能と分かっていながら作業を請け負い、データの復旧はかなわなかったのに作業費のみは請求するといった行為を行うので、業者選定は慎重に行ってください。

まとめ

今回は、パソコンなどの記憶媒体として、年々使用者が拡大しているSSDのデータトラブルについて解説してきました。SSDは、HDDよりも多少高額なのですが、データの読み書きが非常に速い、HDDのような可動部が無いので故障リスクが低いといった点がメリットとなり、記憶媒体として利用する方が年々増加しています。

しかし、SSDに関しては、確かに可動部が無いことから、HDDに起きるような故障リスクはありません。しかし、SSDに関しても、強い衝撃を与えたり、水没させるなどといった行為を行えば、普通に物理障害が起きてしまいますし、論理傷害に関しては他の記憶媒体と同じように発生するのです。つまり、データ復旧が必要になるデータトラブルの可能性は意外に低くないので、SSDを使用する際には注意してください。

なお、SSDのトラブルについて絶対に押さえておきたいのが、SSDを使用中に何らかのトラブルが生じたときには「すぐに電源を切る!」と言うことが大切だということです。SSDに何らかのトラブルが発生した時は、すべての動作について、SSDのデータを「復旧できる可能性」よりも「症状を悪化させる可能性」が高いと考えた方が良いです。最近では、無料のデータ復旧ソフトが簡単にダウンロードできるようになっていますが、症状に合わないソフトを使用すれば、それが原因で二度とデータを取り戻せなくなってしまう可能性があります。SSDのデータ復旧は、専門業者でも難しい部類に入る機器ですので、基本的に一般の方がデータ復旧作業を行えるような機器ではないと考えておいた方が良いですよ。

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技術料

  • Windowsの修復 5,800円

パソコン修理

  • 自作PCの故障診断 5,800円

    メーカー、BTO製品以外の自作パソコンの故障個所診断

パソコン・ハードディスクのデータ復旧

  • レベル1 9,000円

    OS(Windows、Mac、Linux)が起動できている状態のパソコンからのバックアップ

メディアのデータ復旧

  • CD-ROMのデータ復旧 9,800円

デジタルカメラ等の画像データ復旧

  • 論理/物理障害 15,800円~

サーバー・RAID構成ハードディスクのデータ復旧

  • レベル1 48,000円

    ハードディスク自体には障害がなく、他のハードウェアに問題がある場合のデータ復旧

NASのデータ復旧

  • レベル1 48,000円

    ハードディスク自体には障害がなく、他のハードウェアに問題がある場合のデータ復旧

サポート 馬渕

パソコン修理、データ復旧を10年以上させていただいております。
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