データ復旧

データバックアップ用の外付けHDDが認識しなくなった!そんなときの原因と対処について

外付けHDDは、普段使用しているパソコンの容量を空ける目的などで、データを外部で保存するケースや、大容量のデータを持ち運ぶ際などに非常に重宝するアイテムです。特に、重要データのバックアップ用機器としては、多くの方が利用していると思いますし、外付けHDDにデータを移しておけば、大切なデータがいつまでも安全に保管できると考えている方が多いのではないでしょうか?

しかし、注意しておきたいのは、外付けHDDなど、バックアップ用の記憶媒体として利用される場合が多い外付けHDDについても、パソコンなどに内蔵されているものと同じく、突然故障して認識しなくなる…なんてことも珍しくないのです。さらに、外付けHDDなどは、データを持ち運ぶ際に利用する方が多いことから、不注意で衝撃を与えてしまい故障してしまう…なんてことも意外に多いと言われています。

そこでこの記事では、バックアップ用の記憶媒体として利用されることが多い外付けHDDについて、パソコンなどに接続しても認識しなくなった…なんて状況になった時、その原因と対処法を考えていきたいと思います。

外付けHDDが認識しなくなる理由は?

それではまず、外付けHDDが認識しなくなってしまった…と言う場合に、何が原因なのかを切り分けするための知識をご紹介しておきましょう。外付けHDDが認識しない場合、当然、外付けHDDに何らかの問題が生じている…と考えてしまうと思うのですが、実は、認識しなくなった原因がパソコン側の問題と考えられるケースも少なくありません。ここでは、外付けHDDが認識しない場合の、代表的な原因を、外付け側、パソコン側両方についてご紹介しておきます。

■外付けHDD側の問題

  • ・HDD本体の故障
  • ・USBコネクタやケーブルなど、接続のための部品故障
  • ・ACアダプタや電源ケーブルなど、電源関連の故障
  • ・フォーマット情報の破損 など

外付けHDD側に問題が生じている場合でも、機器そのもには何の問題も生じていないけど、ケーブルが断線していて認識できなくなっている…なんてケースも珍しくありません。もちろ、HDD本体が故障しているケースが最も致命的でしょう。

■パソコン側の問題

  • ・USBポートが破損している
  • ・USBドライバの破損や設定ミス
  • ・パソコンの常駐ソフトが問題を起こしている など

パソコン側の問題としては、上記のようなものが考えられます。例えば、USBポートについては、普段力強く差し込んだり、取り外しの際に勢いよく抜くといった感じに、雑な扱いをしていることで、不具合が生じてしまうケースがあります。なお、外付け側に問題があるのか、パソコン側の問題かを切り分けするには、他のパソコンで読み込みできるかを試してみるのが手っ取り早いです。

なお、読み込まない原因が外付けHDD側にある場合でも、『論理傷害』と『物理障害』2つの可能性があります。以下で、論理傷害と物理障害を見分けるポイントをご紹介しておきます。

外付けHDDの物理障害について

物理障害は、その名称から分かるように、HDDが物理的に破損している状態を指しています。例えば、持ち運んでいる際に落下させてしまい、HDD本体が壊れてしまった…などと言った症状が物理障害ですね。

そもそもHDDと呼ばれる記憶媒体は、高速で回転するプラッタと、それを読み込む磁気ヘッド、動作を制御する基板などさまざまな部品によって構成されていて、部品の中には物理的に動作する部分があるのです。そのため、長く使用していると、接続部分などが摩耗してしまい、磁気ヘッドがプラッタなどに接触して破損してしまうといったヘッドクラッシュや、制御を行う基板上の部品が破損してしまい、動作不良を引き起こす基板破損、プラッタにキズが入り、読み取りできない不良セクタができてしまうリードエラー障害などが発生してしまうことがあります。

これらの障害を総合して物理障害と呼びます。物理障害が出ている場合、復旧ソフトなどを使っても意味がありませんし、データ復旧のためにはHDDそのものの分解を伴うケースもあるなど、一般の方では基本対処ができないと考えておいた方が良いです。

外付けHDDの論理障害について

次は、論理傷害と呼ばれる症状についてです。論理傷害は、上記のようにHDDそのものが破損しているというわけではなく、機器の内部に何らかの障害が生じたり、人為的なミスで必要なデータを削除してしまったなどと言う問題を指しています。
例えば、HDD内のフォーマット情報やファイルの実データ情報などの構造情報が破損してしまうと、パソコンに接続してもHDDのデータが表示されないといった障害や、ファイルやフォルダの情報が全て文字化けしてしまい、読み込めなくなるといった障害が出たります。他にも、パソコンに接続した際に、以下のようなポップアップが表示されて、正常に使用することができない…などと言う状況になったりします。

  • ・ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?
  • ・パラメーターが間違っています。
  • ・ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。
  • ・アクセスが拒否されました。

外付けHDDをパソコンに接続した際、上記のようなメッセージがポップアップで表示された場合、論理障害が発生している可能性が考えられます。
なお、これらのメッセージと共に、フォーマットやチェックディスクの実施を求められるケースがあるのですが、絶対にフォーマットすることに同意はしないでください。フォーマットするを選んでしまうと、HDDに保存していたデータを消去して、データ構造の書き換えが実施されてしまいます。この場合、プロのデータ復旧業者に依頼しても、二度とデータを取り戻すことができなくなる可能性があります。

こういった論理傷害が疑われるポップアップが表示された場合、フォーマットやチェックディスクなどは実施せず、すぐに電源を落としてデータ復旧業者に相談するのがオススメです。

外付けHDDが認識しない場合の対処法

ここまでは、外付けHDDをパソコンに接続したとしても、正常に認識しなくなった…と言う場合の原因についてご紹介してきました。上述したように、「外付けHDDが認識しなくなった…」なんて場合でも、その原因はさまざまなことが考えられます。それでは、こういった時に、どういった対処をすれば良いのかについてもご紹介していきましょう。

まずは、認識しなくなった外付けHDDについて、その状態を軽く確認してみてください。例えば、HDDの電源ケーブルやUSBケーブルがきちんと接続されているのか、アクセスランプは光っているか、HDDからいつもは聞こえない異音が聞こえてこないかなどを確認してみましょう。

ケーブルについては、何かしらの理由で抜けかけてしまっているなんて場合も多く、きちんと接続すればHDDが読み込めるようになるかもしれません。なお、長年使用している外付けHDDの場合、ケーブルそのものが劣化してしまい、断線してしまっている可能性もありますので、別のケーブルがあれば、差し替えてみて認識できないか試してみましょう。
なお、HDD自体の電源は入るものの、普段は聞こえないカツカツやコツコツと言った異音がする場合、内部で異常接触などが起こり、認識できなくなっている可能性があります。HDDから異音が聞こえるという症状は、典型的な物理障害ですので、すぐに電源を落とし、専門業者に相談するのがオススメです。

なお、外付けHDDが認識しないという症状では、機器に問題があるのではなく、パソコン側に何らかの問題が生じている可能性もあるので、他のパソコンに接続してみて、HDDを認識するかどうか確認してみましょう。他のパソコンでは認識するという場合、パソコン側に何らかの問題が生じていると判断できます。この場合、以下のような点を確認し、どこに問題が生じているのか切り分けていきましょう。

  • USBポートを変更
    パソコンには複数のUSBポートがあると思うので、別のポートに接続してみましょう。なお、USBハブを使用している場合は、USBハブを外して、直接パソコンに接続しましょう。これで認識するようになった場合、USBポートもしくはUSBハブが故障していると考えられます。
  • 他のUSBポートに接続している機器を外す
    ポータブルタイプの外付けHDDは、パソコンからの電力供給を受け動作します。つまり、USBポートに他の機器を接続している場合、電力の供給が安定しないことから認識できなくなっている可能性があるのです。したがって、接続するものを外付けHDDのみにしてみましょう。これで認識するようになったなら、電力供給が原因です。
  • 常駐ソフトを無効化
    パソコンの常駐ソフトが動いていることで、外付けHDDの認識を邪魔してしまうケースもあります。したがって、一度常駐ソフトを無効化してみて、認識するかどうかを試してみましょう。
  • デバイスマネージャーで表示確認
    外付けHDDを認識しない場合、デバイスマネージャー上では「不明なデバイス」と表示される場合があります。この場合、「不明なデバイス」を削除することで、再認識が行われ、普通に認識するようになる場合があります。

上記のような対処で外付けHDDが認識されるようになるケースもあるので、一度試してみると良いでしょう。ただ、何をやってもパソコンで認識できない…と言う場合、HDDにシステム的な問題が生じている可能性が高いです。物理障害ではない場合は、市販の復旧ソフトなどを使うことで、データを取り戻すことも可能なのですが、症状によって使うべき復旧ソフトや操作方法が異なります。そして、間違った方法で復旧ソフトを走らせてしまうと、症状を余計に悪化させてしまう恐れがあります。
HDD内に保存しているデータが、絶対に失いたくないという重要度の高いデータの場合、データ復旧に関する知識があまりない方が手探りで作業を行うことはオススメできません。データ復旧は、作業を行うごとに復旧率が下がっていってしまうものですので、データを必ず取り戻したいのであれば、出来るだけ早く専門業者に相談するのがおススメです。

まとめ

今回は、データのバックアップ用機器として利用する方が多い、外付けHDDの不具合についてご紹介してきました。外付けHDDは、持ち運び可能な大容量記憶媒体として非常に多くの方が利用していることでしょう。USBなどと比較すれば、はるかに多くの容量を持っていますので、仕事はもちろん、プライベートの思い出などを保存するための機器として利用する方も多いようです。

ただ、外付けHDDについては、なぜか「一生壊れないバックアップ機器」と言った感じに、非常に頑丈で安全にデータを保存できる機器と考えてしまっている方が多いです。もちろん、ちょっとやそっとの衝撃で故障することは少ないのですが、物理的に動作する部品がある機器ですので、経年劣化で摩耗してしまい、保存していたデータが取り出せなくなるなんてことは珍しくないと考えておいた方が良いです。

実際に、我々のようなデータ復旧業者に来る相談では、パソコンの記憶媒体が故障するケースよりも、外付けタイプのバックアップ用機器の相談の方が多いのではないかと思います。これは、バックアップ用の機器は、「非常に頑丈に作られている!」と言ったイメージを一般の方が持っているからなのかもしれませんね。
ただし、外付けHDDについては、パソコンに内蔵されているHDDと構造自体は同じわけですので、外付けだからとことさら耐久力があると考えない方が良いですよ。

サポート 馬渕

パソコン修理、データ復旧を10年以上させていただいております。
3000件以上の訪問実績があり、様々な法人様のオフィス環境改善に努めてまいりました。お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください!