SDカードの破損原因と対処法について

今回は、スマートフォンやデジタルカメラ・携帯電話などのデータ保存機器として利用されるSDカードの故障原因などについて解説していきたいと思います。

近年では、「カメラが趣味」という方が増えていることから、記憶媒体としてSDカードを利用する方も増えているのではないでしょうか?そして、大切な思い出が保存されているSDカードについて、デジカメなどに接続した際、突然「SDカードが破損しています」などといったエラーメッセージが表示され、慌ててしまったという経験がある方もそれなりにいると思います。

SDカードと呼ばれる記憶媒体は、他のアイテムと比較しても非常に小さな機器で、デジカメなどに差すことで簡単にデータを保存することができるアイテムです。ただ、薄くて軽量というメリットがある一方で、ちょっとした取り扱いミスで破損させてしまい、保存データを失ってしまう…なんてことも珍しくないので注意しましょう。

ここでは、皆さんが考えている以上に壊れやすいSDカードについて、どのような故障原因があるのかをご紹介しておきます。

SDカードの故障原因

それでは、SDカードが故障してしまう原因について解説していきましょう。SDカードの故障については、大きく分けると『物理障害』と『論理傷害』の2種類が存在するのですが、ここではそれぞれの障害について、その症状が発生してしまう原因について解説しておきます。

物理障害が原因であるケース

まずは物理障害の原因についてです。物理障害とは、簡単に言うと、SDカードが曲がってしまうなど、物理的に破損してしまっている状態を指しています。そして、このような状態は、以下のような事が原因で発生します。

■折れ曲がりや加圧、接続部分の破損
SDカードなどと呼ばれる記憶媒体は、非常に薄くコンパクトに設計されています。小さな機器であることから、デジカメなどから脱着する際に、偏った力が加わってしまい、折れ曲がったり、接続部が破損してしまうことがあるのです。SDカードの接続部分は、特に繊細で脆い構造となっていることから、差し込むときに向きを間違ってしまっていた…なんてことが故障の原因になったりします。他にも、非常に小さな記憶媒体ですので、財布の小銭入れの中に入れて持ち運ぶことが可能なのですが、ケースなどに入れずに財布に入れてしまい、加圧により破損してしまうということも意外に多いです。
なお、最近ではより小さなmicroSDカードの使用頻度が高くなっているのですが、このアイテムは低コスト化が進められていて、接続部分が構造的に剥き出しになってしまっています。そのため、扱い方を間違って、表面にキズが入るだけで認識しなくなる…なんて状態になったりします。

■過電圧
microSDカードなどは、常時接触するタイプの機種ですので、過度の電圧がかかってしまうと、大きな影響を受けてしまいます。また、電圧だけでなく、静電気などでも直接影響を受けて破損してしまう恐れがあるので、注意しましょう。
現在、メディアの内部に関しては、静電気対策がなされているものが多いのですが、間接的には静電気の影響を受けてしまうことがあります。SDカードは、メモリチップが無事であれば、コントローラチップや基盤が破損したとしてもデータの復旧が見込めます。ただ、コントローラチップが壊れると、専門知識が無いとデータにアクセスするのは難しいでしょう。

■水没
これは分かりやすい故障原因ですね。SDカードなども、飲み物をこぼしてしまうなど、水没が破損の原因となります。特に、コーヒーやジュースなど、糖分などが含まれているものをこぼしてしまうと、むき出しの接続部分が汚れてしまい、認識できなくなってしまう恐れがあります。

■寿命(書き換え回数、保存期間)
どのような記憶媒体にも、機器的な寿命というものがあります。SDカードについても、メモリ内のデータの書き換え回数に制限があり、仕様上の制限は30万回から100万回で限界と言われています。
また、SDカードについては、メーカーの動作保証期間が短いものだと2~3年程度とされています。なお、SDカードは、保管場所に関して、湿度や温度、直射日光などの環境も関わりますが、どれだけ頑張っても10年程度が寿命だと考えておいた方が良いでしょう。

■着脱回数
これも寿命に近いものですが、SDカードはデジカメやパソコンなどに着脱する際、コネクタ・端子部分(電極として直接、機器に接触する部分)が摩擦により消耗してしまいます。したがって、着脱回数が一定以上になってくると、接触不良などを原因に、読み込みできなくなってしまうケースがあります。
なお、着脱回数の限界値については、SDカードに使われている材質やメディアなどによって異なるものの、おおよそ1000~2000回程度が限界と言われています。

このように、SDカードやmicroSDカードと呼ばれる記憶媒体は、非常に小さくて薄い機器であることから、皆さんが思う以上に壊れやすいと考えなければいけません。外部からの衝撃や圧力などの影響を受けやすい機器ですので、「物理障害が発生しやすいメディア」だということを頭に入れ、大切に扱うようにしましょう。

論理障害が原因であるケース

次は論理傷害が原因の場合です。論理傷害は、上述したような、目に見えるような破損が生じているのではなく、内部のシステムなどに不具合が生じてしまい、データの読み書きなどができなくなる症状と考えておけばOKです。

SDカードの論理傷害は、「データを書き込みしている最中にSDカードを抜いてしまう」「microSDカードを差し込んでいる機器のバッテリーが切れてしまって強制的に停止した」「誤った使用や接続している機器側の思わぬトラブルなどでカード内部のファイルに障害が出る」などといった理由で発生するケースがあります。
SDカードのような着脱可能な記憶媒体に関しては、多少雑に扱っても壊れることなどないと考えている方が多いです。しかし、SDカードは、FATフォーマットと呼ばれるファイルシステムが採用されていて、読み書きの途中で突然カードを抜き差しするといった行為をしてしまうと、ファイルフォーマット全体が壊れてしまうなんて症状が頻繁に出る機器です。小さな記憶媒体ですので、ファイルの読み書きを行う中で、バックアップを取るといったセーフ機能なども付いていないメディアになるので、取り扱いは慎重に行わなければならないと考えてください。

SDカードが破損してしまった時の対処について

それでは、SDカードを使用中に、「ファイルが読み込めない…」「フォーマットしてください」といったエラーが生じた時の対処法についてご紹介していきましょう。SDカードは、スマートフォンやデジカメなどの記憶媒体として利用されるケースが多いので、業務用のデータというよりも思い出の画像データなどを保存している場合が多いです。そのため、SDカードが破損してデータが取り出せなくなるとかなり大きなダメージを受けてしまう可能性が高いです。

ここでは、SDカードが破損してしまった時の代表的な対処法をご紹介しておきます。

SDカードが本当に破損しているかを確認

パソコンやデジカメにSDカードを接続しても、カードを認識しないという場合、SDカードの故障を真っ先に疑ってしまうことでしょう。上述しているように、小さくて薄いSDカードは、他の記憶媒体と比較しても、故障しやすい機器といえますので、不具合はSDカード側で起きていると考えてしまうものなのです。

しかし、SDカードが読み込んでもらえない…という場合でも、パソコンやデジカメ側が故障しているケースもあるのです。したがって、まずは他の機器に接続してみて、そちらで読み込める確認しましょう。他の機器でも読み込み不良を起こすのであれば、SDカード側の問題と考えられるでしょう。

SDカードの動作を取り戻したい場合

読み書きができない・認識不良がおきている時には、SDカードをフォーマットしてあげると、SDカードとして再使用できるようになる場合があります。したがって、もともと保存していたデータなどについて、既にパソコンなどにバックアップを取っているという場合、フォーマットを試してみると良いでしょう。

注意が必要なのは、保存していたデータを失いたくないと考えている場合で、フォーマットしてしまうと、データを消去してしまうという意味ですので、失ってしまうことになります。SDカードに論理傷害が発生した場合には、パソコンなどに接続した段階で「フォーマットをしてください」などというメッセージが表示されることがあります。このメッセージに従ってしまうと、データを失うので、保存しているデータが重要であれば、フォーマットはせずにデータの復旧を優先しましょう。

データ復旧ソフトを利用する

保存しているデータが重要な場合、フォーマットするのではなく、データ復旧を試みるべきでしょう。

実は、世の中には、認識しなくなった記憶媒体からデータを復旧させることができるソフトが存在していて、フリーソフトの中にも、SDカードに対応できる物もあるのです。データ復旧ソフトについては、有料のものとフリーで利用できる物がありますが、機能的には有料ソフトの方が当然高いです。

また、データ復旧ソフトの使用で注意しなくてはならないのが、復旧ソフトを利用しても復旧できなかった…というケースです。この場合、メディア内で上書きが発生してしまうことになるので、状況としては悪化してしまっていると考えるべきです。世の中には、データ復旧ソフトが存在するのは確かですが、「どういった機器に利用できるソフトなのか?」「どのようなデータを復旧させることができるのか?」など、データを復旧させたい機器とソフト両方の知識を持っていなければいけません。

要は、データ復旧に関する専門知識が無いのであれば、状況を悪化させるだけですので、この対処は上級者向けと考えておきましょう。

データ復旧業者に相談する

最後は、データ復旧の専門業者に相談するという方法です。データ復旧業者は、その名称通り、データ復旧を専門としている業者で、さまざまな記憶媒体のデータの復旧に対応してくれます。

ただ、データ復旧業者に依頼する場合、それなりのコストがかかるということは覚悟しておきましょう。もちろん、コストをかけることで大切なデータを確実に取り戻すことが出来ますので、データの重要度によって検討してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、非常に薄くコンパクトな記憶媒体として、さまざまな場面で活躍するようになってきたSDカードの故障原因や、故障した時の対処法について解説してきました。

この記事でご紹介したように、SDカートは、デジカメやスマホの記憶場帯として利用されるケースが多いため、どちらかというと個人の思い出を保存しておくための記憶媒体といった使われ方が多いです。最近では、カメラを趣味としている方も多くなっていますし、SDカードに触れる機会が増えているという方は意外に多いかもしれませんね。

そういった方に知っておいてほしいのは、SDカートは、小さな機器ですので持ち運びなどの面ではとても便利ですが、その一方で、持ち運びの際に破損させてしまうケースが非常に多い機器なのです。特に、microSDカードについては、記憶面が剥き出しになっている機器で、そのまま財布に入れて持ち運ぶなんて扱いをしてしまうと、一発でデータの読み書きができなくなってしまうほど脆いアイテムです。SDカートに関しては、見た目からして「大した強度が無い」と理解できるはずなのですが、なぜか雑に扱う方が多いのが実情です。その扱い方によって、簡単に大切なデータが失われてしまう可能性があるということを頭に入れておきましょう。

弊社では、破損したSDカードからのデータ復旧なども対応していますので、万一の際はお気軽にお問い合わせください。